借金をした理由はなんですか?と聞かれて、すぐに答えられない人も居るでしょう。
「気がついたら、雪だるま式に借金が増えていた」というケースも多いのではないでしょうか?
私も、ローン地獄におちいるまでは、ごくごく普通にクレジットカードを利用し、「今月は結構使ったから、残高確認して引き落としできないことが無いようにしなきゃ」と、数日前に入金したりしていました。
家計簿も付け、月々の収支決算も行い、不必要な出費を見直しなど、主婦なら当たり前の金銭管理をしていたはず。
それが、「今月どうしても足りないから、3万円だけキャッシングしよう」と借りたのがきっかけで、時々生活費が足りない時には借りるようになったんです。
お金を借りるようになってからは、何となくお金に対してルーズになったような気がします。
すべては自分が悪いのですが、ATMから簡単にお金が引き出せることで、ある種「お金持ちになった」感覚を身につけてしまったんでしょうね。
その後、主人が入院した時にも、まとまったお金が必要になり、最初は10万円、20万円、と借りていくうちに、当時持っていたクレジットカードのキャッシング枠すべてを使い切ってしまうくらい借りていたのです。
そこからは、もう借金地獄の始まりで・・・
このような場合、収入さえ安定してくれば、立ち直るのも早いんですよね。
借金総額にもよりますが、家族と話し合いをし、「もう二度とお金を借りない」と決心した後は、ただひたすら借金を返すことを目標にします。
ただし、借金総額が数百万円単位になっていたら、任意整理や特定調停で借金を整理することも必要でしょう。
では、ギャンブルやショッピング依存症などの病気で借金を重ねてしまったら?
特にギャンブルの場合は、つぎ込む金額もどんどん大きくなる傾向にあるので、気がついた時には数百万円単位のお金を借りていた、なんていうことはよくあります。
私の知り合いは、1,000万円以上の借金を抱えてしまい、奥さんにも言えずに悩んでいたそうです。
借金の理由は、なんとゲーム課金でした。
ゲーム課金するために、お金を増やそうと宝くじを買ったり、怪しい投資話に乗ってしまったりした結果、こんなに借金を抱えてしまうことになったのです。
こういった場合は、病気なのですから、心療内科や依存症の治療ができる病院に行って、治すことから始めたほうが良いでしょう。
アルコール依存症もそうですが、1日や2日で治るものではありません。
根気よく治療する必要があるので、本人の努力と家族の協力で、乗り切るしか無いのです。
その代り、乗り切った後は、家族の絆が今まで以上に強くなっていた、なんていうことも。
自分を責めたり、家族に責められたりということが一番良くないことを理解して、長い目で治療を進めることが大切です。
あとは、奨学金を借りて返せなくなったケースも、最近は増えていますね。
借金と言っていいのかどうか?と思うのですが、返済義務がある以上借金だし、返さなくてはいけません。
最近は、一生懸命受験勉強をして、希望する大学や学部に入学できたとしても、卒業後の就職先に恵まれないということもある、ということ。
結局、望み通りの会社に就職できなくて、アルバイトの職に就くなんていうケースまであるくらいなんです。
奨学金だから返さなくても良いという理論は成り立ちませんが、返済不要の奨学金を増やすなど、将来のためにも対策をしてもらいたいところです。
今のままでは、本当にお金持ちの子供しか進学できない社会になってしまいますから。
このように、借金にもいろいろな種類があるわけですが、本当は借金なんかしないで、みんなが余裕のある生活ができるというのが、理想なんですけどね。
もちろん、借金する側がいけないのは重々承知の上での理想論なのですが。