「ブラックでもお金を借りられる」というと、「また、怪しい情報?」と思ってしまいます。
だけど、唯一堂々と、しかも街であることをするだけで、お金が借りられる方法があるのです。
なんて、さらにいかがわしくなってしまいましたが・・・
カンの良い方ならわかったかもしれませんが、そう「質屋さんでお金を借りる」です。
質屋と言えば、昔のドラマに出てくるように、「飲んだくれてばかりいる亭主を持つ奥さんが、内職しても足りない生活費を工面するために、泣く泣くお嫁入りで持ってきた着物を持っていってお金を借りる」なんていうシーンが浮かんできます。
ドラマだと、そのダメ亭主が、やっとのことで借りられたお金を、タンスから勝手に持っていってお酒を買う、なんていうことにも。
本当に、昔はよくある話だったんでしょうね。
時代は変わって、小学生がスマホを持つ時代になっても、相変わらず生活費が足りなくて悩む主婦は多いもの。
うちだってそうですよ。
ローン地獄におちいったのも、元はと言えば、生活費が足りなかったせいですから。
なんて、すべてを夫のせいにするつもりは無いですけど、「働けど働けど・・・」という啄木の言葉が身に染みるように、賃金はいくら働いても上がらないと思っているご家庭は多いはずです。
あら、「生活費が足りない」話から、随分と飛躍してしまいましたが、そうそう、「ブラックになっても、お金を借りられるか?」という話でしたよね。
「だいたい、ブラックになってまでお金を借りようとするのが間違い。」というのはよくわかっているのですが、「どうしてもお金を借りないと生きていけない」ほど困ってしまうこともあるのです。
そんな時に、唯一大手を振ってお金を借りられるのが、質屋さんというわけ。
与信が無くて、身分証明書の提出だけですから。
今は、ブランド物の買い取りに力を入れているところも多く、表向きは「中古ブランドショップ」のような店構えのだったりするので、消費者金融の無人契約機よりも入りやすいんですよ。
ほとんどの人は、「買い取り」や「安いブランド商品購入」目的で来るのでしょうが、中には、本来の目的である「持ってきた商品を預けてお金を借りる」場合も。
例えば、「金目のものと言えば親の形見くらいしか無いけれど、手放す訳にはいかない」というケースや、「商売道具だけど、来月お金が入るまでのつなぎに、質草になってもらおう」なんていう時など。
とにかく、「現金は欲しいけど商品は手放したくない」時に、質店は有効ですよね。
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だけど、ちょっと待って下さい。
質屋さんの金利がたとえ1,5%となっていても、「なんだ消費者金融より安いじゃん」なんて思わないほうがいいですよ。
なんと、その金利は月利なので、年に直すと、とんでもない数字になってしまうのです。
なんでも、質屋営業法では、年利上限が109,5%となっているため、たとえ年利になおすと50%以上になってしまっても文句は言えないということ。
総量規制以降、消費者金融でさえ、年利20%が上限とされていますから、その差は歴然です。
だから、質草として商品を預かるのも、3ヶ月と設定されている店が多いんですよね。
その辺が、悪徳業者と違うところで、お客がアクションを起こさない限りどんどん金利が増えていくということは避け、その代わりに、預かった商品は3ヶ月後に売りに出される、ということ。
ということは、「3ヶ月以上商品を預けるつもりなら、質屋でお金を借りる意味がない」ということも言えます。
ただ単に「簡単にお金が借りられる」という理由だけで、質屋でお金を借りるのなら、買い取ってもらったほうがよっぽど良いですね。