台風19号の被害は、まだまだ拡大しそうで、水に浸かったり孤立しながら、まだ助けを待っている方もいらっしゃるようです。
私も、大雨で近くの川が氾濫しそうになり、避難勧告が出たり、丸一日停電したりと、本当に自然の驚異は恐ろしいことを実感しました。
そんな中、台東区の自主避難所に避難しようとしたホームレスが、利用を断られたことで物議を醸しています。
これについては、さまざまな意見があり、「人道的にはどんな人も受け入れるべきだが、住所が無いと申告されて、区民以外は利用できないと対応したことは間違ってなかったのでは?」という声が多かったようです。
確かに、ホームレスは住所不定ですから、断られても仕方が無いのかな?という面もありますね。
まあ、ホームレスにも何パターンがあって、本当にどこにも行くところが無い人もいれば、束縛されることを嫌い、自らホームレスの道を選ぶ場合もあるでしょう。
となると、どこで線引きをすれば良いのか?という問題も出てきます。
数年前の出来事ですが、奈良県警察のホームページに、「働く能力がありながら収入もないのに仕事もせず一定の住居を持たないでうろついていた男を、軽犯罪法違反で現行犯逮捕した」と書かれていたそうです。
ななんと、無職であるという理由で逮捕されたということ。
「ええ?」と思いますよね。
なんでも、「一定の住居を持たずにうろついていた」ということが決め手になったようですが。
そうでしょう。
いくらなんでも、無職であるというだけで逮捕されたんじゃ、世の中逮捕者だらけになってしまいます。
とは言え、ホームレスで定職を持っている人というのもイメージできないんですし、公園や駅など、公共の施設を私物化する行為は、やはり違法なんだと思います。
あっ、「空き缶を集めたり、日払いバイトをしている」というホームレスの方の話は聞いたことがあります。
あの愛されるキャラクターである「寅さん」はどうしたらいいの?
寅さんは、全国を転々としているけど一応住居はありますね。
しかも露天商という肩書きもありました。
だけど、逮捕した警察官がどうこうということではなく、世間的には無職=働く能力があるのに働かないダメな人というイメージがあるのは確かです。
働きたくても働けない人もたくさんいるんですけどね。
しかも、家族が居れば「アルバイトなら働けるだろう」と言われても、そんな稼ぎでは毛頭足りないというのが現実です。
正社員の働き口を探すのは至難の業ですから、どうしても無職で居る期間が長くなる。
長くなれば、当然生活が苦しくなりますから、消費者金融などでお金を借りるようになる。
でもお金が無いから返せない。
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こんな感じで悪循環になってしまうんですよね。
だからと言って、定職にも就かずにフラフラしていてもいいのか?と言えば、そうではなく、働く場所を確保するということが先決問題かと思います。
まあ、逮捕された人はよっぽど怪しい感じで、何か事件を起こしそうだったのかもしれませんが・・・
とにかく、派遣社員として登録するなど「働く意志はある」ということを意思表示する必要がありますね。
派遣社員は、登録するのは働く意欲のある人ならほぼ誰でもできるのでしょうが、イザ働いてみると、結構過酷な条件のところが多いみたいです。
正社員やパートの穴埋めをするわけだから、勤務条件も厳しくなるのは仕方がない、ということなのでしょうか?
時給は良いみたいですが、給与から引かれる金額も結構あるみたいで(派遣会社の手数料とか)、手取りはそんなに多く無いというのが本当のところ。
「夜勤も時々ある」と聞いていたけど、働き始めたら「明日から夜勤でお願いします」と言われ、ほぼ夜勤だったなんていうこともあるみたいです。
中には、ブラック企業もあるでしょうから、「楽な仕事」と思って行くと、ひどい目にあうかもしれません。
それでも、真面目に働いていたら、正社員として雇用される可能性がある、とかだったらいいんですけどね。
不景気になればなるほど、雇用条件は厳しくなるばかり、ということでしょうか。