自己破産すると「会社は解雇されて家も取られる」は誤解だった

自己破産すると人生終わり、なんていう言葉は今はあまり言われませんが、それでも「終わった」と思ってしまう気持ちはわかります。

ただ、長い人生で一度もつまづかない人は居ないし、むしろつまづいてからの生き方の方が大切なんですよ。

なんて、えらそうなことを言っていますが、私もローン地獄におちいって債務整理した身。

借金を整理する日が来るなんて、夢にも思っていなかったし、親からは「お金だけは借りるな」と言われて育ってきたので、クレジットカードすらあまり利用しなかったのですが、それでも、迷い道で間違えると、簡単にしくじってしまうのです。

 

全くお金が無くて泣いている女性

確かに、悪いことが続く時は「これでもか」というくらい続くので、もう自分ひとりでは背負いきれなくなることもあります。

そんな時に、自己破産という言葉が頭に浮かんでも、自分で自分を責めることはしない方が良いですよ。

かと言って、「私は全然悪くない。社会が悪い」なんて責任転嫁を勧めているわけではなく、ただ淡々と流れに身を任せなければならない時もある、ということ。

もし、借金でがんじがらめになってしまい、明日の生き方さえ見えなくなったら?自己破産も選択肢のひとつに入れるべきでしょう。

とは言え、冒頭にも書いたように、「自己破産したら人生の終わり」のように感じる人は多いです。

では、本当にそうなのでしょうか?

よくある質問について調べてみました。

 

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○自己破産すると、会社から解雇されるの?

自己破産すると官報に載ったりして、会社にも知られてしまうことがありますが、基本的には本人が言わなければ知られることはありません。

もし、差し押さえの電話などで知られることになっても、自己破産を理由に解雇することは、違法です。

まあ、居づらくなることはあるかもしれませんが。

○自己破産すると、必ず家や車は取られるの?

家に関しては、競売もしくは本人が任意売却の手続きをして、債権者に利益を分配することになっています。

家を残したければ、個人再生を選ぶべきでしょう。

車に関しては、取られることは代わりは無いのですが、10年落ちでほとんど車に価値が付かない場合など、そのまま使用を続けられることもあります。

ローン途中の場合はほとんど持っていかれますが、ローン会社次第ということになりますね。

○学資保険も解約する必要がある?

解約して解約返戻金も債権者に分配する必要がありますが、保険をかけている期間が短かったり、払戻金がほとんど無い場合には、そのままにしておいて大丈夫です。

○ギャンブルで作ってしまった借金は自己破産できないって本当ですか?

原則としてできないことになっていますが、はじめての自己破産申請でなおかつ反省していることが認められた場合、裁判官の判断で免責されることもあるようです。

○家族に内緒で自己破産することは可能ですか?

弁護士や司法書士の方からの連絡を自分の携帯番号のみとしてもらい、郵送も極力控えてもらえれば、内緒にすることもできます。

ただし、自己破産の場合は、裁判所に出向くこともあり、裁判所からの書類は郵送されるので、内緒にするのは難しいと思います。

それと、今後の生活立て直しということから考えても、家族に相談して、一緒に乗り越えて行く方が良いでしょう。

と、このように、ほとんどの質問は、家族や会社に知られるのでは?迷惑はかけないか?ということだと思います。

「ここで終わり」にしないためにも、家族には一緒に闘ってもらう覚悟で相談することが大切なのではないでしょうか?