自己破産した後の生活はどうなってしまうの?

個人が破産するのは大変なこと

自己破産、破産、破綻といろいろな言い方がありますが、個人が破産するということは、やはり大変なことなのです。

一生に一度あるかないか、多分一般の方にとっては、関わりの無いことなんだと思います。

私も、自分の周りで自己破産した人というのは、あまり聞いたことが無かったですから。

それが、自分がローン地獄に陥った途端、周りにもご主人が失業する方や破産する方が増え、なんだか特別なことではなくなったのです。

社会全体から見れば、かなり特殊なことだとは思うのですが・・・

ただ、先行きの見えない不況や震災の影響で、ものすごく破産する人の数は増えていると思います。
消費税も今年の秋には10%に上がることが決まっているわけですから。

競馬-借金生活脱出日記

それでも、多重債務者についての対策などはあっても、自己破産者に対する対策は無いです。

ギャンブルや浪費などで破産してしまう人を除いては、やはりなんらかの対策があってもしかるべきだとは思うのですが・・・

自己破産した人への風当たりは強い

特に災害に遭った方や他人の保証人になってしまった方などは、お気の毒としか思えません。

まあ、世間一般から見れば、「借金を支払わないでチャラにした人だから、仕方が無い」ということなんでしょうね。

自己破産後の生活は、表面的には破産する前とあまり変わりません。
生活に必要な家財道具はほぼ取られることは無いため、そのままの生活は続けられます。

もちろん、自動車など高価なものはお金に変えて債権者に分配されますが、20万円以上の価値のある物に限られます。
意外と、「生活はあまり変わらない」ことにビックリするかも。

だけど、一切のローンは組めないしクレジットカードも持てない。
持ち家がある場合は取り上げられてしまいますから、生活が激変することもあります。

持ち家から賃貸になるだけでも大変なことなのに、お金が無いわけですから、安アパートに引っ越すことになる可能性も高いでしょう。

もう、それだけで、気分が暗くなり、働く意欲も失われるかもしれません。

だから、安易に「借金を支払いたくないから」なんていう理由で自己破産を選ぶと、えらい目に遭うでしょう。
社会的制裁は細かいところにもあるのです。

ローンが組めなかったり、クレジットカードが持てないのも困りますが、これはまだ序の口です。

ネットでの反応はもっと厳しい

犯罪を犯したわけではないと言っても、社会の目は破産者には厳しいですよ。

試しに、「yahoo知恵袋」を見てみてください。

「破産したんだけど、お金が無くて生活できない」なんていう相談ならまだしも、「友達が破産して困ってるんだけど」という相談でさえ、答えは冷たく、辛辣なものです。

枕詞のように「自分が悪いんだから」とか「当たり前でしょ」など。

中には「恥を知れ!」「よく相談できるな!」「こんなところに相談してる暇があったら働け」なんていう言葉まで浴びせられるのです。

とは言え、「もう借金が支払えなくて生活できないから、死ぬしかない」くらい思い詰めている方にとっては、「自分だけじゃないんだ」とわかって、少しは救われるかもしれません。

結局は自分の気持ちひとつ、ということになりますね。
大事なのは、「自己破産後、いかに生活を立て直していくのか?」ということなのです。

一番大変なのは、自己破産した後なのですから。