カードローンが組めなくなったり、クレジットカードのキャッシングが使えない。
また、消費者金融のカードも使えなくなってしまったなどなど。
最近は、お金に関するさまざまなトラブルが増えています。
いわゆる「貸金法改正」(総量規制)以降、お金が借りにくくなったことの弊害ですね。
まあ、あまりにも簡単にキャッシングができるために、「多重債務者」が急増したことの措置なのですが・・・
世帯収入の1/3までしか借入れができない。
またローンが組めない、という措置は、多分、かなりの方が困ったことになったでしょう。
例えば、世帯年収300万円の世帯で、すでに150万円の借入れをしていた場合。
すぐに、「超過している50万円を返してくれ」と要求されることはないのでしょうが、新たな借入れは、今後一切できないことになります。
となると、クレジットカードを持っていてもローン支払いができないのですから、途方に暮れることに。
総量規制施行後のアンケートでは、7割の方が生活資金の借入れができなくなり困った状況に追いやられている、ということでした。
また、そのうちの2割が、なんと闇金融からの借入れを検討しているということ。
その後は、あまり騒がれていませんが、結局は闇金融に流れている方々が相当数いると思われます。
これでは、なんのための規制だかわからないですよね。
多重債務になったり、生活資金が足りないのにどこからも借りられなくなった時には、生活福祉資金などの公的資金を借りる、という方法もありますので、くれぐれも、闇金融には走らないようにしたいものです。
追記:上記の文章は、総量規制が施行されてから数年後に書いたものです。
2010年に完全に施行されてから3年経って、少しづつひずみが出てきた頃ですよね。
「多重債務者をこれ以上出さないために」ということで出された条例ですが、あれからさらに6年経った今、状況は良くなっているのでしょうか?
消費者金融で、どんどんお金を貸してくれることは無くなったので、確かに、表向きは多重債務者は減っていると言えるでしょう。
貸金業者が、年収の1/3以上の金額を個人に貸し付けた場合、最悪営業停止の行政処分がくだされるのですから。
ただ、当時よりも生活が豊かになっているとは思えないのに、借金をしないで生きていけるのか?と考えれば、「そうではない」のです。
「お金を借りたくても借りられない」人が増え、どこからも借りられなくなった挙げ句に、闇金融で借りてしまうことに。
いや、「闇金は怖い」ということは浸透しているので、社会問題にもなっている「ひととき融資」のような個人間融資に流れているのではないでしょうか?
いずれにしても、「給料が少ない」「働いても働いても貯蓄が増えない」現在では、生活に困っている人が増えるのも仕方がないこと。
安易にお金を借りることは、もちろんいけないのですが、経済が良くならない限り、この問題は決着しないのでは?と思いますね。
ただ、「毎月のお給料では生活費が足りない」という理由で借金をしても、返せないで多重債務になってしまうのは当たり前です。
となると、生活福祉資金貸付制度を利用するか、副業などで少しでも収入を増やすしかないんですよね。