ゴスロリブランドの「アルゴンキン」を展開していたアーミッシュというアパレルブランドが破産したというニュースが入ってきました。
ゴスロリとかあまり詳しくはないのですが、個性的なファッションを身にまとうことには大賛成なので、「こんな世界にまで不況が影響してきたのか?」とびっくりしています。
世の中が不況になっても、ニッチな世界で支持されているものって強いですから。
私の周りでも、最近、老舗デパートや地域で長年営業していたスーパーが相次いで倒産しているので、寂しい限りです。
それでも、個人的な破産である自己破産なんて自分には一生関係のないことと、ほとんどの方は思っていますよね。
私もそうでした。
それでも、多重債務に陥ったら、「もう自己破産しかないか」とまで追い詰められて・・・
「自己破産」なんて、事業に失敗した人や誰かの保証人になってしまった人ばかりかと思っていましたが、そうでもないんですよね。
私の知り合いも、普通のサラリーマンでしたが、投資に失敗して借金を背負い、自己破産してしまいました。
投資なんてするからだ、とお思いでしょうが・・・
一流企業のサラリーマンだって、今や「先行きがわからない」時代です。
ましてや、中小企業のサラリーマンなんて、いつクビを切られるかわからないですから、「少しでもお金を増やしたい」と思うのはわかりますよね。
最初は数十万の負けだったのが数百万までになってくると、もう個人ではなかなか返すことはできません。
仕方なく消費者金融から借りてマイナス分を補う日々。
だけど、この不況で儲かるどころかまた損をしてしまい、その上今度は消費者金融の借金まで背負うことに。
もうこうなると泥沼ですから。
そう多くないお給料が、すべて借金の返済に消えてしまいます。
そうなると、当然生活できなくなってしまいますから、生活費のためにまた新たな借り入れを繰り返す、と。
で、結局自己破産という道を選ばざるを得なくなってしまったんですよね。
この方の場合は、言ってみれば自分でそうなってしまったのですが、借金の保証人になってしまったり、勤めていた会社が倒産してしまい、と同時に自分も破産せざるを得なくなった方もいらっしゃいます。
あとは、東日本大震災で自己破産の選択を余儀なくされた方も。
自己破産するとどうなるか?ですが
●借りていたところでは、もう一生ローンは組めなくなる可能性が高くなります。
●一定期間(5年から10年)は、あらたな借入れやクレジットカードの取得はできません。
●持っている財産は、没収され債権者に配られます。
●家は売却、または競売にかけられます。
ですが、財産と言っても、20万円以下の家電や生活必需品などはそのまま持っていられますし、必要最低限の生活はできる、と思ってよいでしょう。
取られるものも多いけど、何から何まで無くすわけではないのです。
それと、この知人のように投資やギャンブルでできた借金は、自己破産ができない場合もあることは、承知しておいてください。
特にギャンブルで借りてしまった借金は、免責が降りないことも多いようです。
とは言え、「初回で反省していることが明白なら、免責がおりることもある」ということなので、なんとか生活を立て直すためにも、諦めないことが肝心です。