ブラックじゃなくても、「もうなんか最近日本が嫌になった」、という話はよく聞きます。
特にお年寄りには優しくない国になっていますから、年を取ると余計住みにくいかもしれません。
まあ、私に言わせれば、お年寄りにも依るんですけど。
自分勝手な方も多いですし、車の運転が乱暴過ぎます。
この間も、一方通行なのに、反対方向からスーッと一台の車が走ってきました。
こちらは、必死でよけたのですが、結局一方通行であることを認識しないまま、そのまままたスーッと脇道に入って行ったのです。
一歩間違えたら大惨事というところだったのに。
こちらの方が、心臓バクバクでしたよ。
中には、物腰も柔らかで知識も豊富で、話していて勉強になる方も少なくないのですが・・・
とにかく一時は「老後は海外で」という合言葉でもあるのかのごとく、移住される方も多かったですね。
ローン地獄におちいった私にとっては、「日本でブラックになっていたら、外国にも住めないのでは?」なんて悲観的なことを考えてしまいますが、そうではないんです。
もっとも、ブラックと言っても、金融事故を起こしたということで、犯罪を犯したわけではないですから。
借金を返さないで滞納したまま、夜逃げ状態で海外に逃亡する、ということでなければ、なんら問題は無いということ。
特に、東南アジアの国々では、「月10万円でお手伝いさんを雇って結構余裕のある生活ができる」なんて聞くと、「悪くないかも」と思いますよね。
しかも、日本では債務整理などをすると、下手したら迷惑をかけた銀行からは、「一生ブラック扱い」にされると言われていますが、個人信用情報は国内だけのもので、海外にまで流れることは無いそうです。
もしかしたら、一部では、共有されているところもあるかもしれませんが。
とにかく、現地では、普通に銀行口座は開けるし、クレジットカードも審査にさえ受かれば持つことができます。
「日本で自己破産したけど、海外で一からやり直そう」と思えば、できないことは無いのです。
実際、外国で会社を興して成功されている方もいらっしゃいますから。
とは言え、「日本で失敗したから海外へ」という安易な考えだと、まず失敗するでしょう。
まず、日本は治安の良い国ですから、同じような考えていたら、現地についてすぐにぼったくられたり、スリにあったりしてお金を失うことになります。
志高く現地での独立を目指していた方が、準備スタッフにお金を持ち逃げされて、泣く泣く日本に戻ってきた、なんていう話も。
「気候や食事が合わなかった」なんていう方に至っては、「何で何度か現地に行って確かめなかったのか?」と不思議に思ってしまいますが・・・
きっと、腕の良い営業マンに、現地での豊かな生活をとうとうと語られてその気になったのでしょう。
日本の生活に嫌気が指していたら、すぐにでも行きたくなる気持ちはわかります。
とにかく、「日本での生活から逃れたい」と決めるのではなく、「海外で一からやり直すんだ」という強い気持ちが必要だということですね。
あっ、それから、代行業に任せるにしても、一度自分の目で見て、充分リサーチしてから移住する、というのは基本中の基本ですよね。
と、ここまでは、「ブラックではあるけれど、借金抱えたまま海外に逃亡する形では無い」ということを前提に書いてきました。
では、借金返済しないで、夜逃げのように海外に移住はできるのか?ですが、まず難しいでしょう。
逃げた先が海外なら、そこまで追いかけてくる債権者は居ないでしょうから、逃げ隠れしないで生活は送れます。
とは言え、債権者は、できる限りのことはします。
例えば、住所不明であっても、裁判を起こすことは可能なので、債務者不在のまま裁判を行い、日本にある財産を差し押さえることもできるのです。
「いや、日本に財産なんて残してこなかった」という方も、借金の時効も期待できないので、もう二度と日本に帰れなくなります。
多額の借金なら、海外に居ても居場所を突き止められるかもしれませんし、訴えられることもあるでしょう。
そこまで追い詰められて、果たして快適な暮らしは送れるでしょうか?
と考えれば、日本で債務整理などの手続きを終えてから、海外移住を検討すべきできよね。