「ブラックリストでローンを組むのは不可能ですか?」というご質問があります。
そもそもブラックリストでというのがちょっとおかしいですね。
そういったものは存在しませんし、存在したとしてもリスト自体が問題なのではないですから。
多分「ブラックの状態で」ということでしょう。
一般的には、債務整理をして「個人信用情報」にも「事故履歴」が載ってしまった状態ということですね。
※正確には、個人信用情報に異動情報が掲載される、ということになります。
そうなると、皆さんもご承知のように、クレジットカードの所有もローンを組むことも一切できなくなります。
まあ、一定期間過ぎれば、事故履歴は抹消されるのですが・・・
長いですけどね。
普通は5年から10年と言われています。
今年生まれた子どもが小学生になるくらいですから、本当に長いです。
それでも、「お金に関する信用」が守れなかったペナルティーとしては、仕方が無いのかと思います。
で、この「ブラックになっている期間にローンを組むことはできるのか」ということですが、全く不可能ではありません。
一般的な信販会社でローンを組むことは不可能ですが、お店が自社ローンを設定している場合には通る場合もあります。
ただし、自社ローンはブラック救済のためのローンではないので、「絶対に通る」保証もないということ。
結局は、信販会社を通さないので、「個人信用情報」を参照される可能性が低いということで、通りやすいとされているだけです。
それでも、ブラックだと一般の信販会社のローンでは審査さえしてもらえないのが現実ですから、救世主と言っても良いでしょう。
属性が良くて、ブラックである事以外特にネックになることがなければ、審査に受かる確率も高いです。
逆に、審査に落ちる人というのは、債務整理の過去がある、いわゆるブラックリスト入りの人というよりも以下のような理由が多いようです。
○現在収入が無い、あるいは極端に収入が低い
○住所不定で収入があっても証明するものが無い
○販売店が管轄しているエリアに住んでいない(全国対応のお店ならOK)
こういった条件に当てはまる場合でも、頭金を増やしたり、保証人を立てるなどすれば、審査に受かることもあります。
ただ、「自社ローン」とか「独自ローン」を大々的に売りにして、暴利な金利を設定するというようなところも稀にあるということなので、注意が必要です。
または、金利はゼロにして(貸金業の登録をしていない場合金利は取れないので)、本体価格を倍にしたりということもあるそうです。
納得できる形での手数料は仕方が無いことですが、法外な価格もしくは、廃車寸前の車を売りつけることは、通常の営業とは言えません。
明らかに、「他でローンが組めない人」の足元を見て、価格をふっかけてくる悪徳業者でしょう。
悪質な場合は、「うちではローンが扱えないから」と、闇金融まがいの金融業者を紹介してくるケースもあるようです。
事前に金利や期間などローンについての説明をきちんと受けること、また、「信用できるお店かどうか見定める」ことが大切です。