多重債務になる一番の原因は「お金が無いこと」なのですよね。
お金がなければどうするか?
◯節約して、なんとかお金を捻出する
◯お金を作る
◯お金を借りる
たいていの方は、最後の「お金を借りる」を選択してしまうのではないでしょうか?
手っ取り早いですからね。
最初は数万から、それでも足りなくなって今度は数十万と。
バブルの頃は、とにかく「どんどん借りてください」ということで、クレジットカードを作って少し経つとすぐに限度額増額のお知らせが来ましたから。
一度お金を借りてしまうと、その借りたお金を含めた金額で生活することに慣れてしまうのです。
だけど、借りたお金にはそれぞれたかーい利息が付くので、返せなくなり、また他のところから借りて・・・という悪循環に陥るのにはそんなに時間はかからないんですよね。
そこでローンの一本化、いわゆるおまとめローンを考える方もいらっしゃるでしょう。
でも、ローン一本化で融資の返済がうまくいくこともありますが、逆に不向きな場合もあるということ。
ローンの一本化をする時は、一本化の利点と欠点を理解し、利点を生かせるかどうかを考えて下さい。
キャッシング利用することが当たり前のようになり、完済までやり遂げる意欲が乏しい人には不向きです。
ローンの一本化である程度返済の見通しが立ったにもかかわらず、新たなローンを増やして返済を困難にしてしまうような人は一本化に向いていません。
つまり、借金を借金で返すというような思考回路になったら、難しいということ。
ローンを一本化した場合、返済の見通しが立ったとしても、借金が減ったわけでは決してありません。
元々あった借金の返済プランを変更するだけです。
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ローンを一本化することは、借金が減額されたりするわけではないのです。
金利の低いローンに一本化するために利息の一部が少なくなることはありえますが、それでも借りたお金はそのまま変わりはしません。
一本化に取り組む時は、以後新たなローン融資は組まないこと、必ず全額返済することという2点を守れるのであれば大丈夫ということ。
数万、十数万の借金を数箇所からしている方にとっては、一箇所にまとめるだけでもメリットにはなりますが、高額融資を受けるリスクも負っています。
高額融資になるため、おまとめローンの方が通常のローン審査よりも厳しくなることも考えておかなければなりません。
自分の今の経済状態と返済能力から判断して、それでも返せると判断できる場合のみ、ローンの一本化に踏み切るべきでしょう。
それと、今よりも金利が大幅に安くなる場合は、考えた方が良いということ。
つまり「借りては返す生活」から脱出して、少しでも早く借金を完済したいと強く心に誓うところから始めなければ意味はないのでしょうね。
「おまとめローン」の審査に受かってしまえば、新たな借入はできなくなるので、「借金を返済することだけに一生懸命になれる」というメリットはあるのですから、そこだけに集中すれば良いのです。
いずれにしても、「まとまったお金を借りても返す余力はあるか?」ということを、一番に考えるべきだと思います。