キャッシングも、今や「一度も利用したことがない」人の方が少ないくらい、世間に浸透してきています。
クレジットカードのキャッシングも含めると、かなりの数になるのではないでしょうか?
特に、クレジットカードのキャッシングの場合、ATMでカードを入れれば現金が出てくるので、あたかも自分の口座からおろしたような気分になるので、要注意です。
たいていの場合、引き落としは、来月分の利用額と一緒にされるので、例えば、10月にショッピング枠を5万円利用していて、キャッシング枠から10万円借りた場合、一挙に15万円以上引き落とされるのですから。
その上で、キャッシングの利息と手数料が上乗せされているので、利用明細が来てから「えーー?こんなに使ったの?」とびっくりして青くなるかもしれません。
通常のキャッシングサービスを利用したことがあるなら余計に、「月々5,000円とか、分割して引かれるのかと思った」ということになるでしょう。
まあ、クレジットカード会社によっては、最初に「ショッピング枠もキャッシング枠もリボ払い」のように、設定できるところもあるようですが、「翌月引き落とし」である場合がほとんどです。
また、ATMでの操作で一括払いにしてしまっても、後からリボルビング払いに変更することが可能な場合もあります。
「えー?じゃあ、紛らわしいからいらない」という場合には、クレジットカードの申し込み時に「キャッシング枠ゼロ」にすればOK。
債務整理後に運良くクレジットカードを取得する場合などは、キャッシング枠ゼロにしておいた方が審査に受かりやすいと言われています。
で、「翌月一括引き落とし」を逃れるために、リボルビング払いにした場合ですが、ホッとしたのもつかの間。
日割り計算で金利を支払わなくてはならないため、月々返す金額は少なくても、金利はどんどん積み重なって行くのです。
月々の返済額を少なくすればするほど大きくなる、と言って良いでしょう。
「ATMからいつでも返済できる」とか「繰り上げ返済可能」というシステムになっているクレジットカードも多いのですが、ついつい「お金に余裕ができたら払おう」と思ってしまいます。
これって、まとまった金額じゃないと返してもしょうがない、と思っていませんか?
たった1,000円多く返済するだけでも、総支払金額が数万円得するなんていうこともあるのです。
私もそうだったのですが、「たかだか1,000円や2,000円多く入れたところで変わらない」と思っていると損をします。
もし、10万円借りていたとして、月々2,000円づつしか払っていないと、ほとんど元金は返せていない状態なんです。
なので、利息が約8万6,000円もかかってしまうんです。
これが、月々3,000円では、約3万9,000円ということで、なんと差し引き47,000円!
毎月じゃなくても、少しでも余裕ができた時に1,000円づつでも上乗せして返済すれば、2万、3万の節約になるというわけです。
1,000円って、ちょっと何か買えばすぐに出ていくお金なのに、返済に回すと、これだけの効果があるお金だったんですね。
結局、長く借りていれば、最終的に損をするのは自分自身、ということがよーくわかります。