借金って、本当にどんどん増えていくのです。
「なんで?」というくらいに。
最初は良いのですが、収入が減ってきたりすると、どこかでツジツマを合わせようとします。
「今月借金が返せないから、どこかからまた借りよう」というように。
その時点ではまだ「収入が増えれば返せる」と思っているのですが、実はそうなった時が一番危ないんです。
そこから雪だるま式に借金が増えて、多重債務への道まっしぐらとなってしまうことも。
「多重債務になる」と言いますが、一体どこからが「多重債務」ということになるのか?疑問ですよね。
具体的に何社から借りれば多重債務、ということははっきり決まっているわけではないです。
多重債務だと自覚するようになるのは、だいたい借入件数5社くらいからでしょうか。
それと、大手の信販会社や銀行系のクレジットカード以外、いわゆる消費者金融系の会社から借入れをするようになったら、という考え方もありますね。
一概に消費者金融から借りたら、とは言えませんが、たいていの方は、信販系のクレジットカード会社から借りて、「より審査の甘い金融業者」ということで、消費者金融にたどり着くのかな、というところ。
ただまあ、最近ではこの仮説も崩れつつありますね。
例えば、プロミスやアコムなど、大手銀行と消費者金融がタッグを組んでいるところも珍しくない時代になりました。
それに、グレーゾーン金利の廃止で、消費者金融で借りても信販会社と金利も変わらなくなっていますから。
そんな話はこのくらいにして。
多重債務と自覚してもしなくても、5社以上の金融業者から借入れをしていると、もうそれ以上の借入れができなくなる方がほとんどです。
総量規制で世帯年収の1/3までしか借入れができなくなったので、よっぽど収入が多くなければ新たな借り入れは無理でしょう。
収入が多ければ、お金を借りることもないわけで、この辺が矛盾しているような気もしますが・・・
で、もうどこからも借入れが不可能になってはじめてあせり始める人も。
経験上、それでは遅いんですけどね。
私もそうですが、そうなると、必死になって「ブラックでもお金を貸してくれる」とか「多重債務でも融資可能」なんていうところを探し回ります。
そうなると、もう負の連鎖になります。
とにかく、お金を借りれば必ず利息が付きますから、そのうち利息だけを返して元金はまったく減らないような状態になってしまう恐れもあります。
金額で言うと、借入金額が100万円を超えたら、そこから急速に借金が増えてしまうことが多いです。
「多重債務でどこからも借入れ不能になったら」、債務整理を考える時かもしれませんね。
追記:「どこからもお金が借りられない」という人がどんどん増えている、というのが今の日本の現実とも言えるでしょう。
そのせいか、街金と呼ばれる中小の消費者金融も人気です。
少し前までは、地元の顧客だけに、少々高い金利でお金を貸し出していたという印象でしたが、今は、Web申込みができる全国対応の店も増えてきました。
かつての大手消費者金融のような立ち位置の街金もあるほどです。
そうなると、ブラックにとっては頼みの綱である「審査の柔軟性」も、ある程度の収入が無いと厳しくなってきました。
とは言え、信用情報に事故履歴があるだけで、お金を貸してくれないということはあまり無いので、過去に滞納や債務整理をしていたけれど、今は安定した収入がある場合には、とても頼りになるでしょう。