自己破産するとどうなってしまうのか?
最悪の事態を想像してしまうのですが、意外と具体的なケースが明らかにされていません。
最近は、例の感染症と不況が重なって、かなり大きな会社でも破産するというニュースが後を絶たない中、個人で自己破産を選択する人の数も急増しているようです。
自己破産すると持っていたクレジットカードはどうなるのでしょうか?
クレジットカードは現金を引き出すことができ、買い物をすることもできる便利な物。
だけど、便利なのをいいことに使い過ぎると、返済が不可能になってきます。
クレジットカードで引き出したお金やカードを利用して組んだローンは、カード会社から一時的に借りているお金なんです。
支払いが完全に終わるまでは、買った商品はカード会社の所有物ということ。
購入物も未払い金についても、カード会社から受けた融資を返済中という状態になっています。
クレジットカードでの買い物も本当は借金です
ですから、返済を怠るということは、実際にはクレジットカード会社から借りたお金を返さないのと同じことになるのです。
ここのところを理解していないと、後で泣きをみることになります。
ただ、クレジットカードを利用するほとんどの方が「借金をしている」という感覚は無いですよね。
まあ、借金をしていると考えれば、自己破産をした場合クレジットカードが使えなくなるのは当たり前ということになりますけど。
破棄される?というか、債務整理を頼んだ時点で、持っているクレジットカードやキャッシュカードの類は、弁護士さんなどに預けることになります。
自己破産以外の任意整理などでは、整理する債権者を選べるので、すべて破棄されるわけではないのですが、破産の場合は、お金を借りていたところ全部です。
多重債務になって、あちこちからお金を借りて、「もうどこからいくら借りているのかもわからなくなった」なんていう場合、並べたカード類を見て、「こんなにあったのか」と愕然とするんですよね。
「カードがたくさんあり過ぎて、トランプできそう」なんて、冗談を言っていた多重債務の人が居ましたが、そのくらい自虐的になってしまうんです。
自己破産したら新たな融資は受けられない?
クレジットカード会社にもよりますが、自己破産後5年から10年は新たな融資は受けられないと思った方が良いでしょう。
この数字は、個人の収入や信用情報によっても違ってきますので、5年で大丈夫な人も居れば、10年以上経っても、クレジットカードを取得できない、という方もいらっしゃいます。
ケースバイケース、と言うことなのでしょう。
破産しないように日々の金銭管理を行うのはもちろんなのですが、いろいろな理由で自己破産せざるを得ない状況になってしまったら、1から信用の回復に努めるしかないということです。
自己破産するともう一生クレジットカードは持てないの?と思っていた私にとっては、安心材料ではあるのですが、この10年というのがとてつもなく長く感じるんですよね。