もし借金抱えた人が宝くじで高額当選したら?「億男」のようには行かない?

「億男」という川村元気監督の映画は知っていますか?

私も見たのですが、ローン地獄におちいった身としては、お金というテーマがものすごく重くて、改めて真剣に向き合うものなんだ、と感じましたね。

佐藤健さんと高橋一生さんという、イケメンで芝居が上手い俳優さんふたりが、お互い火花を散らす演技をされていることでも話題になりました。

「億男」と言えば、宝くじで3億円の高額当選した図書館司書の男性が、失踪した億万長者の友達を探しながら、「人間にとってお金とは何か?」というテーマと向き合うというストーリー。

「お金で幸せを買えるのか?」と聞かれれば、ほとんどの方は「買えない」と答えるでしょう。

「億男」が映画に-借金生活脱出日記

だけど、今この瞬間にも、借金苦で生活費も無くて、一家が路頭に迷っているなんていう家族の元にお金があれば?

一時的であれ、幸せになれます。

幸せどころか、少しのお金が無いばかりに、生きていけないことにもなってしまうのです。

そう言えば、こんな宝くじ当選者の体験談がありました。

「母子家庭で、なんとか女手一つで子どもを育てたけど、どうしても大学の学費が出せない」という母親が、今まで買ったことが無いのに、なんとなく買ってしまった宝くじ。

なんと、100万円の高額当選をして、無事に子どもを進学させられたという話です。

その子どもは、母親を助けるために、朝早く起きて牛乳配達のアルバイトをし、母の期待にこたえるために、夜遅くまで勉強を続けていたそうです。

もちろん、大学の学費も奨学金や自分のアルバイトでまかなうつもりでしたが、100万円のおかげで、学費の心配をしないで勉強に専念できるようになったということ。

やはり、こういった家族に幸運の女神は微笑むのですよね。

「お金で買える幸せ」というとちょっと違うけど、「必要な時に必要な金額だけ舞い込んでくる」という理想的な形なのかな?と。

それでも、日々の生活を一生懸命頑張っていたからこそ、お金の神様が粋なはからいをしてくれたんだ、と思います。

私なんて、ローン地獄の時に「借金返済のために、なんとか宝くじでも当たらないだろうか?」と少し離れた宝くじ売り場まで行って、朝早くから並び、黄色いお財布からお金を出して購入する。

という、今考えたら、とても恥ずかしい行動をしていました。

日頃の行いが悪ければ、いくら「金運神社で気を入れてもらったお財布」を使っても、「毎年ジャンボ宝くじ1等の当選が2本以上出る売り場」から買ったとしても、そうそう当たることは無いんですよね。

むしろ、普通に生活していた頃、お小遣いとして貯めていたお金で、なんとなく当たりそうな予感がする日に買ったミニロトで、2万円当たりましたから。

欲の塊のような気持ちになっていると、お金も「気持ち悪い」と引いてしまうのだと思います。

まさしく恋愛と同じですね。

と考えれば、お金に対する気持ちも、少しは変わっていくかもしれません。

しかし、この「億男」のように、普通の人が3億円ものお金を手にしてしまったら?

まず、どんなに冷静な人でも、生活は変わってしまうでしょう。

貧富の差が広がってきたと感じる今だからこそ、お金について真剣に考える、良い機会になるのでは?と思います。