期日になっても借金の返済ができない場合はどうなるのでしょう?
ドラマのような派手な騒ぎを連想されるかもしれませんが、現実はそれほど乱暴なことはないようです。
まあ、そりゃあそうですよね。
ドラマだと、ボロボロの穴の空いたふすましかない四畳半で、小さな丸いちゃぶ台に肩を寄せ合って家族で食事をする風景が映し出される。
そこには、青白い顔をした両親と中学生くらいの女の子、その下のまだ幼児の男の子がくらい顔をして貧相な食卓を囲んでいる。
そこに、顔に傷を付けた強面のチンピラ風の男がズカズカと土足で上がり込み、「借りた金を返せねえんだったら、この娘を連れて行くよ」と女の子の手を取り、女の子は悲鳴を上げる。
両親が、「必ず今週末には払うから、それだけは勘弁してください」と何度も何度も頭を下げる。
「今日のところは、これは帰ってやるけど、今度支払いが遅れたらどうなるかわかってるんだろうな」と脅し文句を残しながら、その辺の物を蹴散らし、やっと帰る。
娘が「もうこんな生活嫌!」と泣き崩れる、という。
こんな展開が想像されますが、まあ、実際にこんなことをしたら、通報されてしまいますから。
これに近いことがあるとしたら、それは一部の悪質な業者だけです。
一般的に、暴力団員によるキャッシングの返済の取り立てや貸し付けは法律によって禁止されています。
貸金業者が暴力団員を業務補助として起用すると、罰金か懲役の対象になってしまうのです。
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しかし、借金返済を延滞すると督促されますので精神的に追い詰められるのは間違いないと思います。
一般的には、借金の返済がなかった場合、返済期日の翌日に業者側が電話がかかってくるというパターンが多いです。
自社名を名乗らずに丁寧な口調で連絡をしてくるといった紳士的なところもあり、この段階ではまだ延滞理由などを聞かれるだけです。
この電話の目的は、いつ返済するかということなのですが、電話は返済されるまで繰り返しかかってきます。
約束した日までに返済金が振り込まれないと再度同様の電話がかかってきて、振り込み日を約束させられます。
そのまま延滞を続けていると、一週間に一回程度のペースで督促状が送られてくるようにもなり、このくらいでも、すでに神経は参ってしまいますよね。
この頃には近所や常連の店などを調べられ、生活パターンの聞き込み調査をされ、訪問回収をされるようになることも。
また、延滞が続くと、事故情報として信用情報会社のブラックリストに名前が乗るというのも、ある意味怖いことです。
もちろん、一回遅れただけで事故情報として取り扱われることは少ないようですが・・・
この情報は支払いを済ませた後でも残り、3ヶ月延滞や12ヶ月延滞の記録が残ることで、新規のキャッシングの審査に通らなくなってしまうのです。
借りたものはきちんと返済する。
基本的にはそれしか借金から逃れるすべは無いのですが、どうしても支払えない時には、あらかじめ期日前にキャッシング会社に連絡をしておくと良いでしょう。
その際、「いつまでは支払う」ということをきちんと伝え、支払う意思があることを明確に伝えることが大切です。
うまくすれば、「利息だけでOK」ということになるかもしれませんが、その言葉に甘えて「利息だけ」の月が続くと、元金が全く減らない状態が続きます。
そうなると、もう多重債務の仲間入りになるので、注意が必要です。