よく「100%ご融資可能」という金融業者の広告を見かけます。
たいていは、ちょっと怪しい感じだったりしますが、ネットで見かけたりチラシを見たりすると「本当かな?」と思ってしまいがちです。
電信柱や空き家の壁に貼られている広告は、怪しさしかありませんが。
ただ、キャッシング審査に100%などというものはあり得ないんですよ。
100%の他にも絶対とか必ず、また確実などという表現も使われたりしていますが、やっぱり胡散臭いです。
だけど、私がローン地獄におちいった時もそうでしたが、お金に困っていて「もうどこでもいいからお金を貸してくれるところは無い?」と探している方。
また、キャッシング審査に詳しく無くて、言葉は悪いですが、広告にだまされがちな方は要注意です。
こういった甘い言葉に誘惑されて、闇金融まがいの金融業者の誘いに乗ってしまう、ということに。
なぜ100%ご融資可能というのがありえないか?というと、そもそも条件も何も書いてなくて、誰でも審査に受かるというのは、あり得ません。
だってそうでしょう?
無条件で誰にでもお金を貸す人なんて居ないわけですから。
中には踏み倒す人も居るでしょう。
どんなに立派な契約書を取り交わしても、信用できない人にお金を貸したいと思う人が居るとは思えません。
ものすごくお金持ちで、豪邸や車、別荘、自家用飛行機など、すべての物を手に入れてしまい、「もう、お金の使いみちが無い」なんていう人が居て、「欲しい人が居ればくれてやる!」っていう気持ちだったら、あり得るでしょう。
まあ、そんな人は居ないでしょうし、それなら「お金を貸します」なんて言わないですしね。
だから、審査があり、年齢や年収、さらには勤務先や現在及び過去の支払い状況など、属性や信用情報を元に慎重に調査するのです。
さらに、金融機関がどういった属性を重視するのか?も違ってきますので、年収や年齢などの条件がほぼ同じでも、審査に落ちる人と受かる人が居るわけです。
もっとも、年齢が20歳の方と50歳の方、年収が200万円と400万円の方、公務員の方とパート・アルバイトの方を比べてみると、審査の元になるスコアリングの違いははっきりしています。
だからって、それだけで評価されるわけではなく、全体的なスコアリングが低くても、審査に受かる場合もあります。
逆に、たった1つの属性の評価が悪かっただけで、スコアリングが良くても審査に通らない場合だってあるんです。
実際に、どの属性を最も評価しているのか?については、金融機関の審査部門に属している方たちにしかわからないこと、と言えるでしょう。
私達は、「今までどのような属性の人たちが審査に受かってきたか?」で、判断するしか無いんですよね。
年収も多く勤続年数も長いので、確実に審査に通るだろうと思っていた方が、通らなかった、なんていう事例は、実はいくつもあるもの。
反対に、年収が少なく勤め始めたばかりなので、審査落ちするだろうと思っていた方が審査に通ったり。
なので、「100%ご融資可能」と広告文に使っているのは、まず信用できない金融業者と思って良いでしょう。
「キャッシングの審査を受けてみないとわからないんだったら、何社か連続しての申込むしか無いの?」と思われますが、これはダメです。
早くお金を借りたいと焦るばかりに、キャッシング審査やカードローン審査に連続で申し込んでしまうと、本来であれば通っていたかも知れない審査にも落ちてしまう可能性があるのです。
短期間に複数の金融商品を申し込むと、金融機関から申込者がお金に困っているのでは無いのか?と判断されてしまうから。
俗に言う申し込みブラックですね。
キャッシングやカードローンの審査に申し込んだことも、審査落ちしたこと、またすぐに別の金融業者に申し込みを入れたことなど、信用情報を見ればわかってしまう、ということ。
そんな人にお金は貸したくない、と思うでしょう。