多重債務でも融資してくれるところというと、「ブラックでも融資OKなところ」と思ってしまいますが、多重債務の場合、いわゆる「ブラック」にはなっていないこともあります。
多重債務という線引きが難しいのですが、たいてい数社から借入れをしていると、「多重債務かな」と思ってしまいますよね。
私もそうでした。
だけど、お金を貸している側から見れば、「他から借りていようがいまいが、現時点で支払いの遅れがなく返済している」ということであれば、ブラック扱いになっていない可能性が高いでしょう。
高いと言いますか、ブラック扱いになる要素はあまりないですよね。
ただ、「借金を借金で返す」と言うような状況になってしまうと、どうしても他社借入れ5社くらいで、また新規の借入れをしなければならなくなります。
となると、審査の時点で「この人は危ないんじゃないか」と思われても仕方が無いですよね。
つまり、その場合はいわゆる「申し込みブラック」ということで、最初の申し込みの時点で落とされる可能性が大ということ。
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通常、「金融ブラック」になると、「個人信用情報」に「事故履歴」が載りますので、与信の際に参照されれば間違いなく審査には通らないのですが、その点が違うということになります。
ならば、最初の申し込みの時点で「他社借入れゼロです」と嘘の申告をすれば大丈夫か、と思われますが、やはりバレます。
個人信用情報に事故履歴が掲載されていれば、100%に近い確率でNGになりますが、「申し込み状況」というのも参照できますから、わかってしまうということなんです。
例えば、5社から借り入れをしていて、「3社」なんて嘘を付いたとしても、全部お見通しだということ。
それでも、属性が良ければ審査に通ることはあり得るのですが、「嘘がばれなかった」ということではないんですね。
あくまでも、他の属性が良かったから。
ただ、「他社借入れ○社まで大丈夫」と言われている消費者金融などでは、嘘の申告さえしなければ通ることもある、ということ。
その場合は、他社借入れ情報以外の今までの返済状況やどこからいくら借入れしているのか、ということが重視されるのでしょう。
よく「審査で問題になるのは、借金総額よりも借入件数であることが多い」と言われるのは、こういったことが背景にあるのです。
例えば100万円を1社から借りている場合と、10万円を5社から借りている場合とでは、借入総額は1/2であるにもかかわらず、前者の方が審査に受かる可能性は高い、と言われています。
だからと言って、そういった消費者金融であれば、多重債務者でも通りやすいということではないですが、少なくとも話は聞いてくれると思いますよ。
とは言え、借入件数が多いと、申込時に即却下、なんていうところも多いですから。
総量規制以降、消費者金融は、「世帯収入の1/3以上貸してはいけない」という規制があるので、余計厳しくなった感じはします。
結局は正直に申告するに限るということなんですね。