あるサイトに無職で生活に困っているという方からのご質問がありました。
「もうどこでもいいからお金を融資してくれるところ知りませんか?」という。
半分ヤケになっているような気もします。
あっ、自暴自棄と言いますけど、本当に無職・ブラック・お金無しという三拍子揃った状況になると、「もうどうなってもいい」と思ってしまうのです。
それですぐに犯罪を犯したりする人はほとんど居ないでしょうけど、「闇金融」のようなところからお金を借りてしまうことは多々あります。
ブラックになるまで借金に悩まされていた人にとっては、闇金融はもう関わり合いたくない存在。
だけど、どうしてもお金を借りなくてはならなくなってしまえば、やはり頼るところもそこしか無いと思うんですよね。
今はソフトヤミ金とか温厚ヤミ金とか言うそうですが、結局非正規金融業者であることには変わりはなし。
金利をとことんまで高くして、到底返せないような金額になってしまうことは目に見えています。
目先の10万円に目がくらみ、「すぐにでも貸してくれる」という甘い蜜に騙されて、せっせと返しても結局は数十万借りていたのと同じ事になる、という。
蟻地獄という例えにもあるように、一度はまってしまったら抜け出せなくなるのです。
いや、「どこでもいいから」という言葉に、そこまでの気持ちがあるかどうかはわかりませんが、そうなってしまう確率は高いでしょう。
無職だと、ブラックじゃなくてもお金を貸してくれるところはほとんどないですから、あちこち探しまわって断られ続けると、自暴自棄にもなってしまうかもしれません。
それでも、一度深呼吸をして、少し未来の自分の姿を想像してみると・・・
思いとどまることが出来る場合があります。
お金に困っていると、どうしても今日明日のことしか考えられませんから。
数カ月先、数年後の自分を家族の姿を想像すると、今軽はずみなことをしてはいけないということがわかってきます。
まあ、無職でもお金を貸してくれる金融業者は皆無ではないでしょう。
だけど、万が一貸してくれたとして、無職ですぐに仕事のあてが無いのに、借りたお金が返せますか?
冷静に考えればわかるはず。
なんて言ってますけど、数年前の私の姿がまさにそれでした。
おそらく闇金融であろう金融業者にお金を借りる寸前まで行きましたが、寸でのところが止めることができたのです。
保証人を立てるように言われたのですが、「あてがない」と言うと定年退職している親でも良いと言われたのです。
でも、さすがに定年退職後で年金生活者の両親に借金の保証人になってくれ、とは言えません。
ギリギリの年金で、なんとかその日暮らしをしている老親の元に、ある日突然借金の取り立てが来たら?と思うと、ゾッとしましたから。
この判断は間違ってなかったと思います。
もしお金を借りていたとしたら?間違いなく、両親のところにも借金の請求が来たでしょう。
債務整理をした時にも、「もしそこで借りていたらマズイことになっていたと思う。整理できなかったかもしれない」と言われたものです。
だから、「無職でもどこかお金を貸してくれるところ」を探しだしたら、「今、自分は危ない状態である」と思い直したほうが良いです。
「お金を貸せるのは今週中に手続きした場合だけ」とやたらと急かせるので、こちらも焦ってしまうのですが、だからこそ、一度冷静になるべきです。
あなたの肩には、ご家族の生活がかかっていますし、危ない業者からお金を借りれば、周りの人の人生をも狂わせることになるのですから。