「どこからもお金が借りられない」と聞いてどう思われますか?
「あー可哀想」とは思わないですよね。
「お金が無ければ働けばいい」と思うのが普通でしょう。
ところが、「どこからもお金が借りられない」という状況になってしまうと、そんなことは考えられなくなるのです。
考えられないと言うか、例え今働いていてある程度の収入があったとしても、お給料日まで待てないということ。
または、お給料日になっても、すべて支払いに消えるので、別に借りなきゃいけない状態にあるか?
とにかく、生活費が足りなくて、借金に追われて今の収入だけではどうにもならなくて、「少しでいいからお金を貸してもらいたい」と思っている人はたくさん居ます。
甘えてる?と言えばそうなのですが、今お金を借りないと生活していけないのです。
例えば、多重債務で借金返済が月々10万円だとします。
お給料が20万円くらいだと、すでに収入の半分が借金返済に回ってしまいます。
もし家族が居たとしたら?
一家3人とか4人で残高だけで暮らしていくのは、並大抵ではありません。
住宅ローンや家賃でそのまた半分は消えていってしまうでしょう。
残ったお金の中から税金や公共料金の支払いをしたら、手元には僅かなお金しか残りません。
いや、すでにもう赤字かもしれないですよね。
そんな状態になったら、せめて今月の生活費だけでもどこからか借りられないだろうか?と思うはず。
「でも、もしお金が借りられたとしても、そんな経済状態では返せないんじゃないですか?」という声が聞こえてきそうなのですが、その通り。
それでも、「来月になったら副収入が増えるはず」とか「もうひとつ仕事を増やせば、なんとかなる」と自分に思い込ませ、お金を借りる道を選ぶのです。
スポンサーリンク
多重債務に陥れば陥るほど、「今さえなんとかなれば」「今月しのげれば」とその場しのぎの思考になってしまうんですね。
確かに、来月、会社が急に大口の契約を受けて黒字経営になり、臨時収入が入ってくるなんていうことがあるかもしれません。
仕事を掛け持ちすれば、2倍のお給料になるかもしれません。
だけど、現実的ではないんですよね。
厳しいようですが、「どこからも借りられなくなった人が借りられた体験談」を探しているうちは、今の悲惨な状態から抜け出せないと思います。
なんで分かるか?
私もそうだったから。
ネットで調べると、「もうどこからも借りられなくなった私でも借りられました」という広告もどきの記事が見つかります。
すべてが信用できないものではないにせよ、闇金融に近い業者である可能性は高いです。
多重債務でもうどこからも借りられなくなったら、まずは借金をまとめられないか?を考え、それでもダメなようだったら、債務整理を決断するしかないのかもしれません。
あとは、当座のお金を作る方法を探すとか。
付け焼き刃かもしれませんが、オークションで不用品を売る、日払いバイトをするなどで、数万でもお金を作ることができれば、危ない金融業者から借りなくても済むでしょうから。