ブラックでもお金を貸してくれるところについては、何度か記事を描いているのですが「破産して無職でもお金を貸してくれるとこ知りませんか?」というご質問をいただきました。
この質問だけを見ると虫の良い話というか、「そんなとこあるわけないでしょう」ということになりますよね。
だけど、この質問者さんの背景を考えると、とてもそんな邪険にできるものではないはず。
「本当にお金が無い状態」というのは、経験した人にしかわからないと思います。
そういった切羽詰まった状態の方がものすごく増えている現実もあります。
そう言えば、生活保護を受けている世帯における高齢者の割合がとても高くて、びっくりした記憶が。
年をとってからお金が無いというのが、一番過酷ですもんね。
かなり前の話ですが、国の補償金でスタートした「よりそいホットライン」という無料電話相談に寄せられる相談が1日2万件にも及んだそうです。
なんでも、英語や中国語など9カ国語にも対応しているといいますから、日本に来て心細い思いをしている外国の方にとっても、心強いでしょう。
その中でも貧困や失業などお金があれば解決できる問題が多いということ。
心の悩みは、そうたやすく解決できませんが、お金の悩みは収入が増えれば解決するんですよね。
それなのに、なかなか解決できないという社会の現状があります。
「ブラックでも」「無職でも」というとどうしても「自業自得」というイメージがありますが、自分が悪くなくても自己破産してしまうケースも多い今、重ねて職を失うことも有り得るのです。
また、せっかく難関を突破して就職した会社でも、母ひとり子ひとりという環境で、母の介護をしなくてはいけなくなったために「離職」してしまう、なんていうことも。
その場合、止むを得ずの離職なのに、世間では無職という扱いになってしまうのです。
もちろん、ブラックで無職となると、民間の金融業者での貸付はまず無理です。
「それでも何とかして借りられないだろうか?」と思ってしまうお気持ちはよくわかります。
そんな時には、公的資金である生活福祉資金貸付制度を利用出来れば良いのですが、まだまだ実際に借りられている方は少ないようです。
悪用されないように、ということを考えればやむを得ないのでしょうね。
敷居が高いということで、どうしても敬遠して、民間の金融業者に頼ってしまうという問題もあります。
「ブラックでも無職でもOK」なんていうところから借りられたとしても、高金利漬けにされて抜け出せなくなるのが目に見えています。
危ないとわかっていても、もうそこしか頼るところがなければ、借りてしまう方もいらっしゃるでしょう。
私も経験しているのですが、人間切羽詰まってくると、判断能力が極端に鈍ってきてしまいます。
そんな時に悪徳業者に引っかかりやすいので、とにかく借りる前には十分に考える期間を持つことが大切です。
「今すぐに申し込まないと」とか「今なら金利が安いです」「今週中に」などあまりにも急かされるようなら、勇気を持って断りましょう。
実際に私も、「今日中に決断してくれたらお貸しします」と言われたのですが、怪しいと思って断りました。
今考えると、ヤミ金融に近い金融業者だったと思います。
その会社自体が闇金では無く、紹介屋という形で顧客を紹介することで手数料をもらうシステムだったのです。
その時は本当にお金に困っていましたから、闇金融と思しき会社に電話する寸前まで行っていましたが、主人の「危ないんじゃないか?」という一言で思いとどまったのです。
「あの時借りていたら?」と思うと、いまだに見がすくむような気がしますから。
判断力が落ちている時期です。
充分に用心する気持ちが大切ですね。