「自己破産者でも融資をしてくれるところは?」という質問がありました。
自己破産すれば、原則として、もう二度と借金はできません。
借金どころか、ローンは組めないしクレジットカードも持てないというのが本当のところです。
「借金を棒引きにしてもらった代わりに、日常生活に支障がない金品はすべて没収される」くらいに思っておいたほうが良いでしょう。
とは言え、実際には「普通の暮らし」は確保されます。
所謂贅沢品は持てないけれど、家や車は取られるけれど、古い電化製品やその他着るものやタンスなど、「資産価値なし」のものに関しては、今まで通り使えます。
↑これくらい古くなると逆に価値はものすごく高くなりますが…
だからまあ、昔よりはずーっと恵まれていると言えるでしょう。
それでも、現代における「普通の暮らし」が出きるのかといえば、No.だと思います。
それは仕方のないことですが・・・ そんな自己破産をした方が、もしも「どうしてもお金が無いので借りたい」となったら?
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正直言いまして、一昔前は結構あったんですよ。
正規の金融業者でも貸してくれるところが。
しかも、名の知れた大手でも貸してくれるという噂まであったくらいです。
今も営業している中小の消費者金融なら、貸してくれるところはたくさんあったでしょうね。
だって、借金まみれになっている多重債務者に比べたら、破産して借金ゼロになっている人の方が借りたお金を返してくれますから。
それが総量規制(貸金法改正)以降は、高金利でふっかけるということが出来ないため、また法の規制が入るために軒並み撤退していると思われます。
それでも、残っている中小の消費者金融なら今でも貸してくれるところがあるかもしれません。
ただし、「借り逃げ」を防ぐために、保証金を取ったり保証人が必要だったりします。
借りられる金額も少額ということが多いようです。 時代とは言え、ますます厳しくなったということ。
正規の金融業者でお金を借りられなくなった人はどうするのか? と言えば、ヤミ金融で借りるしか無いんですけどね。
ただ、車や電化製品など高額の商品が必要になった場合は、自社ローンなどを取り扱っているお店で購入するという方法はあります。
でも、中には悪徳と思われる業者も参入していますので、注意が必要です。
追記:総量規制も定着しつつある昨今では、逆に「ブラックでもお金を貸してくれる中小の消費者金融」も増えてきているようです。
なぜかと言えば、ズバリ生き残りのため。
今は、銀行系や大手消費者金融系のカードローンもあり、顧客からすれば、借りるところを選べる時代に突入しています。
誰だって、名の知れたところから借りたいですから。
となると、小規模経営の消費者金融としては、「他でお金を借りられない人」をターゲットにするしか無いわけです。
ただ、世帯収入の1/3以上は貸してはいけないという法律がある以上、貸付金額は制限されます。
客単価が低くなれば、顧客を増やすしか無いですから。
とは言え、「貸し倒れ」が一番のリスクであることは間違い無いので、債務整理などの過去があっても審査に受かる場合があると言っても、審査については甘くなることは無いでしょう。
過去の信用履歴よりも、今の信用度を重視するところが増えている、ということなんですよね。