パチンコ破産する主婦なんてそんなに居ない?と思っていました。
少し前ですが「パチンコや生活費でお金を使ってしまい、お金が欲しかった」なんていう理由で、郵便局に男が押し入り、強盗未遂で逮捕される、という事件がありました。
幸い、局員が非常ベルを鳴らしたのに驚き、消化器を噴射しただけで逃げてしまったのですが、誰かが怪我をしたりしなくて、本当に良かったです。
しかし、この手の事件が後を絶たないですよね。
原因は「お金が無い」こと。
いやー、だけど、お金が無い人が、みんな強盗に走ったら大変なことになりますよ。
もしくは、数年前にカンヌ映画祭でパルムドールを受賞した「万引き家族」のように、家族で万引きに走るとか。
映画自体は、とても感動する内容なのですが、あってはならないことなのに、今の日本では起こりうるのでは?なんて思ってしまうところが、なんとなくやるせないです。
お金が無いからギャンブルに走る、ということもありますね。
ドラマなどでもよく出てくるシチュエーションだけど、ある日突然解雇を言い渡された会社員が、「明日からどうやって暮らそう?」と途方に暮れている。
あても無くトボトボ歩いて、ついいつもの習慣で駅まで来てしまったのですが、このまま帰る気にもならず。
ふと見ると、パチンコ店に「新装開店」の文字が見えます。
本当は、過去に数万円すってしまった苦い経験があるので、パチンコは止めていたのですが、ついふらふらっと入ってみると。
おもしろいように玉が出て、5万円も儲かってしまったのです。
無職をいいことに、「パチプロにでもなろうかな?」なんて思うくらい通いつめ、結局は借金を増やしただけ。
そこで思いとどまって、職探しに行けば良いのですけど、一度でも良い思いをしてしまうと、「もう一度だけ」となってしまうんですよね。
ハイ!パチンコ依存症の出来上がりです。
と、なんとなく男性が陥りイメージがあるのですが、主婦も多いんですって。
そう言えば、これからの季節、車内に子供を乗せたままパチンコをに熱中するあまり、何時間もそのままにして、お子さんが亡くなってしまうなんていう、痛ましいニュースを聞きますよね。
では、主婦の場合、どういった理由でパチンコにはまってしまうのでしょうか?
まず考えられるのはストレス解消かな?
ママ友同士の付き合いって傍で見ているよりも疲れるもので、特に、他のところから引越してきて、仲間に入れてもらおうものなら、気疲れもピークに達するほど。
特にPTAの役の押し付け合いは凄まじいですよ。
介護やフルタイムの仕事をしていることを理由に断ろうとしても、「みんな忙しい」の一点張りですから。
気が強い人はそのまま押し切りますが、気が弱いと言うか「良い人」だと、どんなに忙しくても受けることになってしまうのです。
私が役員をしていた時には、救急病院の看護婦さんがいらして、夜勤明けにしか来られず、眠い目をこすりながらも一生懸命仕事をこなされていました。
傍で見ていても辛かったですね。
気の合う友達ができればいいけど、そんなことは稀で、趣味に没頭できれば気も晴れるのでしょうが、そんなお金はどこにもない、と。
そんな時に、たまたま見かけたバチンコ店が、最近できたちょっとおしゃれな佇まいだったとしたら?
入ってしまうかもしれません。
それで、先程の男性会社員と同じように、ビギナーズラックで儲かってしまったら?
主婦って、お金を使うなら見返りを求めるもの。
趣味だって、小物雑貨を作るにしても、芸術作品のようなものではなく、実用的なもので小洒落た物を求めるでしょう?
パチンコは、他のギャンブルほど敷居が高く無いし、打っている時は時間を忘れるほど集中できるし、当たれば景品や現金を手にすることもできる。
ということで、「気がついたらはまっていた」ということになるのでしょう。
とは言え、そのために借金をしたり、子供を犠牲にしたりするのは本末転倒で、自分自身や家族まで不幸に陥れるのです。
生活できないほど借金を抱えてしまったら、自己破産も含めた債務整理を決心することも必要です。
また、依存症にまでなってしまったら、心療内科などで治療をすること。
知らないうちに、あっという間に借金が増えてしまう経験をした私が言うのもなんですが、手遅れになる前に誰かに相談することが大切なんですよね。