結婚生活が長くなれば、お互いに隠し事も出てくるわけで・・・
妻が夫に内緒で買い物をしたりローンを抱えたり、またクレジットカードを作ったりすることが難しくなった、なんて以前書いたことがあります。
それでも、「内緒で」というところに、どこか可愛らしさも感じますし、カード破産するほど使い込んでしまう、ということさえなければ許されると思うんです。
まあ、これは夫婦間の問題で、「俺に内緒でローンを組むなんて許せん！」と言われたらそれまでなんですが・・・
ただ、夫が妻に隠れて多額の借金を作っていた、となれば話は違います。
どんなにできた妻でも、いきなり「500万円の借金」を突きつけられれば、「何でこんな人と結婚してしまったのか？」と嘆くでしょうし、もう夫に愛情すらかけられない、と思っても仕方がないのかもしれません。
雑誌で見かけた「家庭内別居」の話なのですが、「結婚直後に夫が500万円もの借金を抱えていることがわかった」ということ。
奥さんにしてみたら、借金云々よりも、「結婚前に借金のことについては何も言わなかった。私に嘘を付いて騙して結婚したということが許せない。」となりますよね。
まあ、男女ともに、結婚前にもし借金があったとしても、正直に言う人は少ないでしょうけど。
だって、十中八九振られるでしょう？
よく、恋愛と結婚は違うと言いますが、お金が無くて借金を抱えている人でも好きになることはあると思うけど、結婚となると話は別。
よっぽど惚れ抜いて「この人と結婚できないと生きている意味がない」とまでなれば、なんでも受け入れるのでしょうが、なかなかそこまでの気持ちにはなれないものです。
で、この方の場合も、毎日届く借金の督促状や電話に怯えながらもうんざりしていたんですね。
「結婚したばかりだけど、もう離婚するしかない」と決心した矢先に、妊娠が発覚。
シングルマザーとして育てることも考えてけど、離婚を口にする度に土下座をして謝りつづける夫の姿と、経済力の無い自分が果たして子どもを育てられるのか？と考えて、思いとどまったそうです。
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それで、結局は、奥さんが市役所の借金相談窓口に出向き、最終的には自己破産した、ということなのですが・・・
だけど、一度離れてしまった気持ちは、なかなか元には戻らないですよね。
子どものことを考えて、なんとなくズルズルと一緒に暮らしているそうですが、その後、夫は心を入れ替えたように一生懸命働き、子育てにも協力的な「良きパパ」に。
見た目は、「仲の良い夫婦」に見えるのでしょうが、いまだに「許せない」気持ちはそのままで、夫に愛情を感じることは無いとか。
今は、「子どもの成長を待って、離婚を考えたい」ということ。
うーん、私も一時はローン地獄に陥り、夫にも言えなかった時期もあるので、他人事とは思えませんが・・・
金額の問題ではないとは言え、50万円の借金ならまだ許せても、500万円となると「何で言ってくれなかったの？」となるかな？
それと、「借金のこと」=「大切なこと」を相談されないことで、自分自身のことを軽く見られているという風にも感じてしまうかもしれません。
旦那さんの方に「結婚してしまえばこっちのもの」というような打算的な考えがあったとしたら、「どうしても許せない」という気持ちもわかるし。
ただ、救いなのが、その後「良い旦那さん」になろうと努力している姿ですね。
だからと言って、「もう一度やり直したら？」とは言えないけれど、このまま離婚することになっても、旦那さんの方はなんとかやっていけるのかな？と思います。
まあ、奥さんに自己破産の処理までさせてしまった、という後ろめたさは、別れても一生つきまとうのでしょうが。
問題は、傷ついてしまった奥さんですが、離婚することで、もしかしたら新しい世界が広がるのかも。
結局は、一度失敗しても、どれだけ前を見て歩けるか？で将来も決まってくると思うんですよ。
いつまでも「夫に裏切られた」と思いながら生きていても、なかなか幸せにはなれませんから。