多重債務に陥ってしまうと、もう借金以外のことは考えられなくなります。
そうなると、「自己破産すれば、どんなに楽になるだろう」と思ってしまいますが・・・
その後の生活を考えればとてもそんなことはできない、と考えますよね。
「自分はいいけど、家族はどうなるのだろう?」とか「社会的制裁はどんな形でやってくるのか?」などなど心配というより、恐怖感がつのります。
実際、自己破産をするとどんな生活が待ち構えているのでしょうか?
ローン地獄に陥ってしまい、債務整理をした私が言うのもなんですが、やはり皆さん苦労されているみたいです。
「借金がなくなってホッとした」という共通の気持ちはあるものの「楽になる」ということは少ないようです。
「自己破産の体験談を話します」というサイトで見かけた話と、私の知人の体験談からピックアップして書いてみます。
ある方は、苦労して貯めたお金でやっと建てたマイホームを、自己破産のために手放してしまったそうです。
新居に入居して1年と数ヶ月ということ。
仲間と一緒に立ち上げた会社が順調に売り上げを伸ばし、なんとか家を買えるまでになっていたのですが・・・
あの大震災の影響と「計画停電」などで業績が急速に悪化。
なんとか会社を倒産させないように、資金繰りに奔走する毎日だったのですが、その努力もむなしく倒産。
ご自身も自己破産を選択せざるを得なかったということです。
新築のマイホームは、任意売却して、安いボロアパートへ引越し。
精神的にも相当辛い日々だったでしょう。
奥様とお子さんもいらっしゃいましたから。
それでも、今は「また以前のような会社を一から設立する」ということに情熱を燃やし、アルバイトでご家族を養っていらっしゃいます。
お子様が大きくなったので、奥様も働きに出られたということ。
今では、贅沢はできいないけれど、月々会社を興すための貯金もできているんだそうです。
一時は、夜逃げや最悪のことまで考えたそうですから、自己破産直後は壮絶な日々を過ごされたのだと思います。
やっぱり困難はあるけれども、諦めてはいけないということですね。
このように、自分の過失ではなく倒産から自己破産への道を選択せざるを得ない状況になる方もいらっしゃいます。
そう考えれば、私のように自分のせいで債務整理をしなくてはいけなくなった者は、何の文句も言えないということになりますね。
その他、相次ぐ自然災害で、会社を畳まなければならなくなった方もいらっしゃるでしょうし、これからも増えるのでは無いかな?と思うんですよ。
これから、もっともっと頑張らないと、バチが当たってしまいます。