信用とか信用履歴という言葉は、債務整理、特に自己破産してしまった方にとっては、最も遠い存在のような気がすると思います。
「信用が地に落ちた」なんて言いますが、まさにその通りになるんですよね。
実際は人間性は変わっていないのに、信用を落としたことで、「最低の人間」になってしまったような気がするものです。
これは、経験上からも言えることで。
で、タイトルの「デビットカードで自己破産後の信用履歴(クレヒス)は作れるか?」についてですが・・・
多分、一度でも債務整理をされた方ならわかるかもしれません。(あまり何度も債務整理する人も居ないですけどね)
債務整理、特に自己破産をすると、本当にどこからもお金を借りられないしローンも組めない状態になってしまいます。
当たり前と言えば当たり前。
だけど、現代社会で暮らしていくのに、クレジットカードの占める位置は大きいです。
スマホが無いのも、今の時代不便なものですが、もしかしたらスマホが無いよりも不便かもしれない、というシチュエーションにぶつかることも。
なにしろ、何でもかんでもカードの時代。
ポイントカードというものが一時流行りましたが、今はポイントを貯めるにもクレジットカードが便利ですよね。
ポイントカードを何枚も持ち歩くより、断然スマートですし。
一番困るのが、クレジットカードを持っていないことで、社会的信用を失うこと。
大げさかと思われるかもしれませんが、クレジットカードを登録することで、身分証明的なこともクリアできる場面も多いのです。
特にネットでは、自分自身を証明するのに、いちいち身分証明書をFAXで送るなどしなければ信用してもらうませんが、クレジットカードを登録すれば、たいていは事足りるでしょう。
で、その代用カードとして活躍してくれるのがVISAデビットカードなのです。
注:JCBとマスターカードとして使えるデビットカードもあります。
分かる人はわかるかもしれませんが、一見しただけでは他のクレジットカードとの区別は付きにくいですし、VISA加盟店ではクレジットカード払いができます。
ネットでの支払いも、ほとんどがこれ一枚で対応できると思います。
ただ、当たり前ですが分割払いはできませんし、キャッシングなどできるわけもありません。
ここでやっと本題に戻るのですが、デビットカードを利用しても信用履歴には載らないです。
「個人信用情報」に載る履歴は、あくまでもクレジットカードやローンの利用履歴ですから。
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個人的には、デビットカードの利用歴も載せて欲しいとは思うのですが、無理でしょうね。
デビットカードは、現金払いのみですから、信用取引では無いんですよ。
それでも、今後はもしかしたらデビットカードの利用歴も参照してくれる、なんていう日が来ないとも限りません。
そんな淡い期待を持たなくても、きちんとデビットカードの利用履歴を積み上げるということは、クレジットカード取得後の練習にもなると思います。
◯今銀行口座にあるお金でやり繰りする
◯デビットカードを使って、残高不足で引き落とせないということは絶対にないように心がける
特に2番目の残高不足に関しては、デビットカードは即引き落としなので、残高がなければ利用できません。
ただ、ごくたまに即日引き落としにならない例があるのです。(今はデビットカードが使えないことが多いですが、ガソリンスタンドとか。)
数週間後、あるいは1ヶ月後くらいに引き落とされた時に残高不足になっている可能性は高いですよね。
債務整理後は「今度こそはきちんと利用しよう」という気持ちが大事なんだと思います。