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「ブラックでもお金貸します」の実態は?

梅雨が続いていますが、すでに頭は夏休みの旅行のことでいっぱい、という方もいらっしゃるでしょう。

不況とは言え、旅行に行ってお金を落とす人が居ないと経済は回らないのですが、常に貧乏暇なしで、ほぼ休みなく働いている身としては、「羨ましい」の一言です。

選挙間近ということで、立候補者のみなさんが「景気回復」を声高に言っていますが、なかなか良くなる兆しは見えないです。

特に多重債務者や債務整理をした方にとっては、厳しい時代と言わざるを得ません。

「ブラックでもお金貸します」という宣伝文句がやたら目につくようになるのもこんな時です。

私も、ローン地獄に陥る前にはほとんど気にしていなかったこんな言葉が、ものすごく魅力的に映ったりしたのを覚えています。

「へぇーー、ブラックになってもお金貸してくれるんだー」という。

だけど、考えてみてください。

犯罪者ではないけれど、ブラックと言われる人は、「借りたお金を返さなかった」あるいは「お金のトラブルを引き起こした」といういわばお金に対するトラブルメイカーなわけです。

そんな人に好き好んでお金を貸す業者があるのでしょうか?

個人であれば、マリア様のような広い心で「困っている人ならば誰にでも手を差し伸べる」ということがあるのかもしれません。

だけど、利益を出さなければ潰れてしまう企業が、どうして危ない人にお金を貸すの?ということです。

まあ、一番に考えられるのが、「ブラックでどこからもお金を借りられない人」をカモにして、ものすごく高い金利でお金を貸すということ。

いわゆる闇金融です。

よくトイチと言いますが、本当に10日くらいで2万とか3万の金利をふっかけてきたり。

そんな不当な要求には屈しないと思っても、契約書すらなく、じわじわと首を締め付けられるような取り立てが続けば、根負けして払ってしまうでしょう。

そのうち、もう「自分がいくら支払ったかもわからなくなってしまう」ということが実際に有り得るのです。

そうなると、相手の思うつぼですから。

と、これは一番あくどいやり方ですね。

反対に、正規の消費者金融でも表立っては言わないけれど、結構積極的に自己破産した人やブラックの人にお金を貸している業者もあるそうです。

いわゆる中小の消費者金融の中にも、そういった金融業者はあります。

単に顧客をひとりでも多く確保したいという理由からでしょうね。

だから、取りはぐれのないように、保証人を立てることや保証金を要求されたりするのがほとんどだと言われています。

仕方のない事ですけど。

ただ、この正規の金融業者と非正規業者との区別が、最近非常につきにくくなっているということが一番厄介なんですよ。

表立ったところでは正規の営業をしていても、「お金が返せそうもない」と判断したら、闇のような金融業者を紹介するとということも。

最近は、特に手口が巧妙になっていますから、自分の身は自分で守るという気持ちを強く持つしかないのです。

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